7月18日(土)旭出あおば会の余暇活動が開催される日でした。併せてオープンスクールの開催日でもありました。「ババカフェ」も1年が経過し、常連さんも4、5組に増えてありがたいです。お客さんがいると覗いてくれたり、入ってくれる近隣の方もいてうれしいです。生産福祉園の紙工科や染色工芸科の製品や利用者さんの絵葉書なども置いているので、手に取ってくれる方もいます。この日は、あおば会余暇活動で来校する卒業生や卒業生保護者の休憩場所として利用されるものかどうかを一度試してみたいと思い、敢てあおば会の日にも開店してみました。和子先生はオープンスクールの案内をしますので、元校長の星先生にお願いして手伝っていただきました。午前の部は「フォローアップの会」でしたのでの保護者の同伴はなく、終了した後に3名の卒業生が寄ってくれました。卒業生のお一人が同世代の友達に会いたいとの希望を話してくれましたので、「その友達と都合を合わせて、ババカフェ開店の日に来ればいいよ、軽食は持ち込みできるので好きなものを買ってきて。」と話すと、「会いたい友だちに手紙を書く。」と言っていました。ミニ同窓会が実現したら楽しそうだなと想像しました。現状は学校の行事などのない土曜日か日曜日に月1回の開店を継続していこうと思っています。土曜日よりも日曜日の方が少しだけお客さんの入りが良いような気がします。と言っても10名ほどではありますが。ご意見ご要望などありましたらお知らせください。よりよい居場所づくりを目指していきたいと思います。
さて今回は、「就労選択支援制度」についてのお話です。8月1日(土)に生涯支援部主催の夏季学習会が開催されました。オンラインと対面で、来校される方はさくら館が会場になりました。今回のテーマは「就労選択支援制度~働き方を一緒に考えよう~」でした。講師には、社会福祉法人練馬山彦福祉会「HOPEやまびこ」の就労選択支援員である伊東哲也氏をお迎えしました。
「就労選択支援制度」は昨年10月から始まったばかりの新しい制度で、現在、都内でもまだ数カ所でしか導入されていないそうです。在校中や卒業後に利用できる大切な福祉サービスで、特にご本人にとって大事なこのサービスについて学べる貴重な機会になりました。対面のさくら館の会場にも卒業生と一緒に参加された保護者もいましたし、オンラインでの参加者からもご質問が数多くありました。伊東氏の丁寧な応答に感謝しつつ、この制度が広く認識され、多くの必要とされる方々に届くようになれば良いと思いました。
本人にとって適した職場はあるのか、どんな仕事が選べるのか、この難題は、保護者も進路担当も、そして本人たちも一番悩むことだと思います。今存在する職場の中から探して選ぶ、実習などを通してここで働きたいかどうかを判断する、そして先方から選ばれれば就労に結びつくという流れが現状ですが、短い実習期間での判断とはずれるミスマッチングもあります。支援している卒業生の一番多い転職の理由は、特に企業就労などでのことですが、現場の担当や一緒に働く方が頻繁に変わることが多く、本人の特性の理解がなかなか継承されず定着しないという実情があります。理解していただき支援もお願いし、定着するようにと願っていました。企業側も努力していただいていますが、支援する人を育てていただくには、人手不足もありなかなかに遠い道筋だと感じます。
伊東氏の講演を聞きながら、生涯支援部として就労定着支援を継続的に行っていますが、定着することに重きを置いて、本人の希望をしっかり聞くことをしていなかったと思うところがありました。多くの卒業生は、言葉での意思表示ではなくても出勤態度や仕事への向き合い方、表情や落ち着きなどで、今の職場に馴染んでいる方が多いと思います。伊東氏の「本当にやりたいことをじっくり聞く、本人の言いたいことを話してもらう」という実践例を聞きますと、「それは無理」と判断が先にあり、どう説得するとわかりやすいかの方を考えてきたことを思い返します。ただ、保護者や教員でない第三者が本人の話を聞くことに意義があるとも思いました。保護者や教員以外に話を聞いてくれる大人がいることがとても大事で、心の支えになるように思います。その役割を、就労選択支援員という方々が担ってくれることが実現すれば在校生にとっても卒業生にとっても職業選択に向き合う時の自己選択がもっとしやすい仕組みになるのではないかと期待が高まる勉強会でした。
話したい私の話まず聞いてダメと決めない急がせないで
<ババカフェの次回開店予定>
8月22日(土)11:00~3:00
9月12日(土)11:00~3:00
*ラストオーダー 2:30
*軽食の持ち込みできます

