5月下旬から6月上旬にかけて今年三月に卒業、終了した卒業生の職場訪問に行ってきました。社会人としての生活が始まって1か月が過ぎ、5月の連休で緊張感が抜けて疲れも感じやすくなる頃に、職場での様子を見聞きし、困っていることがあるかどうかを聞いたり、支援者の方からのご質問を受けたりして、職場に定着できるように支援することがねらいです。また職場も年度替わりで現場実習の時にお世話になった担当者が代わることや実習中行っていた仕事内容が変わってしまい、戸惑いや適応ができにくくなっていることがあれば学校時代などの様子を参考にご助言できるのではないかという、就労定着支援の第一歩としてこの時期に行います。夏季休業中には就労後3年間は卒業生全員の職場訪問を元担任などと一緒に行ってきました。今年度も継続して行う予定です。私自身は担任をしたり、一緒に活動をしてきた卒業生は少なくなりましたので、ご質問にその場でお答えできないことは、持ち帰って元担任に聞いたり相談したりしています。生涯支援部の大事な仕事だと思っています。私がお会いした卒業生のみなさんも生涯支援部のヘッドである竹内涼太さんが訪問したみなさんも元気に通勤されていましたのでまずまず順調だと思います。ご家庭でも職場でも何かしら気になることがありましたらできるだけの対応はしていきたいと考えていますので早めにご連絡くださるようにお願いしています。
さて今回は「作業学習の意義」についてのお話です。先日ワイドショーがAIの驚異的な進化により、若者の失業者が増えているというアメリカの実情を取り上げていました。近い将来日本にも同じ状況が起こるだろうという予測もしつつ、「なんのために人は働くのか?」という話題に移り、生きるため食べるために働くことから生活するために働いてお金を得るようになり、豊かに生きるためにより多くのお金を稼ぐために働くというように働く意義が推移してきたことを解説していました。失業がテーマでしたので良い会社に就職したくさん稼ぐことが幸せか、という論点になり、一人のコメンターが「人の幸せって何だろう?」という問いに、日本理科学工業の元会長である大山泰弘氏が禅寺の住職から教わったとされる人生の幸福論を紹介しました。
1.人に愛されること
2.人に褒められること
3.人の役に立つこと
4.人に必要とされること
この教えでは「愛されること」以外の3つは、働くことつまり社会との関わりによって得られるとされています。働くことが誰かを喜ばせたり、組織や社会に貢献したりすることにつながり、大きな幸福感を得ることができるということでした。勿論「愛されることそして愛すること」の幸福感ははるかに上回るものかもしれませんが、卒業生の様子を見ても、やることがありそれを認めてくれる仲間がいて達成感を得られる職場にいることが一つの幸せの姿であるようにも感じます。
旭出学園で中学部から始まる「作業学習」は、役割がありそれをしっかり行うことで褒められ役に立っているという意識を持てるようになり、さらにこの場に必要とされている、この場にみんなといることの大切さにも気づくようになります。学校時代に行う「作業学習」の主たる目標は、自己肯定感を育てることであり、仲間の働きを認め合い、補い合うことで人とつながり社会参加ができる力を身に着けることです。幸せの第一歩は「褒められたらうれしい」という関係性をまず築くことが大切なのかもしれません。ご家庭でのお手伝い、失敗してもできなかったとしても、あ~あという気持ちを少し抑えて、そのやる気に「ありがとう」と言ってみましょう。できたら大きな丸を描いていっぱい褒めましょう。感謝することで、褒めることで、こちらもちょっと幸せな気持ちになることに気づくと思いますが、どうでしょうか。
褒めたらねプイとへそ曲げ怒った子口角上げてパン屋で仕事
ババカフェの次回開店予定
6月21日(日)11:00~3:00 *ラストオーダーは2:30です。
7月11日(土)11:00~3:00 *軽食の持ち込みできます。
7月18日(土)11:00~3:00 *7/18は、星元校長をお誘いして開店します。
8月22日(土)11:00~3:00

