執筆者プロフィール
こんにちは。
旭出学園の美術を担当している関口光太郎です。
旭出学園で働き始めたころ、最も印象的だったのは…子どもたちがとてもファンキーだったこと!
なんとなく、就職するまで、特別支援教育の現場というのは、「抒情的」「あたたかい」「しっとり」…といった形容詞がしっくりと来るものだと思っていました。
どうしてそう思っていたのかな?
それはたぶん、他の特別支援学校の美術展等を観て、作品からそういった印象を受けていたからだと思います。
もちろん、旭出で関口が見た現場も、抒情的で、あたたかく、しっとりした面はあるのですが…
それよりも、「楽しく」「ファンキーで」「元気で」「はじけてる」!
そういう印象が強かった!
そして彼らが図工・美術で生み出す作品も同様に、非常にファンキーでした。
こんなに楽しい世界があるのか。
こんなに、人を笑顔にできる造形活動があるのか。
それが衝撃だったのです。
いつかこの楽しさを、もっと多くの人に伝えたい。
そんな風に、ぼんやり思い続けていました。
そんな中、関口がすこーしだけ、現代美術の世界で、こう言っては何ですが、
名前が売れてきました。
そう、関口は教員の仕事と同時に、現代芸術家としても活動しています。
アーティストとしての経歴としては、このように書いています。
経 歴
1983年 | 群馬県前橋市生まれ。
5歳のときに観た映画「ゴジラvsビオランテ」に、人生を変えるカルチャーショックを受ける。それは、「人の手によるサムシング」に初めて感動した経験だった。 |
2002年 | 多摩美術大学彫刻科入学。
在学中に木、鉄、石等の一通りの素材を経験するが、馴染めず、小学校3年生の時に両親に教わった、新聞紙とガムテープを使った工作を思い出して、再びやり始める。卒業制作には、その手法で『瞬間寺院』を制作。 卒業後、都内の私立特別支援学校に勤務。 |
2012年 | 第15回岡本太郎現代芸術賞受賞。
現在まで、新聞紙とガムテープを使った立体作品の制作、および各地の美術館や公共施設で工作のワークショップを行う。 |
展示履歴
2014年 | 企画展「プレイヤーズ」出品 アーツ前橋 |
2013年 | 企画展「日本のデザインミュージアム実現にむけて」出品 21_21DESIGN SIGHT 個展「新聞紙とガムテープで作ったおとぎ話あります」 ふなばしアンデルセン公園 「Hibino on side line off side line 日比野克彦」出品 川崎市岡本太郎美術館 個展「サンダーストームチャイルド」 多摩美術大学 「デザインあ」特別オブジェ出品 東京ミッドタウン 「関口光太郎展」 ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE GINZA |
2012年 | 特別展「ヒーローズ」 岡本太郎記念館 第15回岡本太郎現代芸術賞展 川崎市岡本太郎美術館 |
2008年 | 三宅一生ディレクション「XXIc.21世紀人」出品 21_21DESIGN SIGHT |
2006年 | 卒業制作展 多摩美術大学 |
教員としての視点、アーティストとしての視点をミックスし、子どもたちの作品の楽しさを発信するアイデアが湧いてきました。なので、このブログをスタートします。