4月7日の入学式は学部毎にさっと終えて、また翌日から休校になってしまいました。新たに入学しました児童生徒のみなさんともすれ違い同然でしたが、やはり児童生徒あっての学校だとはつくづく思わされました。子どもたちの姿が一日も早く戻ってきてほしいと祈るばかりです。担任の教員からは週に1度ほどの電話で今のご様子をお聞きしていることと思います。保護者のみなさんのご努力で日々落ち着いて過ごされているようですが、終わりの見えない不安やいら立ちは子どもも大人も誰もが感じていることでしょう。私共教職員も、児童生徒の緊急一時受け入れを検討、シフト体制で実行しようかという矢先に、東京都感染者数は3桁に跳ね上がり、緊急事態宣言が発出されました。教職員も基本は在宅勤務となり、国の方針である、感染拡大防止のため命を守るために、不要不急の外出を8割抑えることに尽力することにいたしました。卒業生で作業所にお勤めされている方が自主的にお休みされているとのお話を聞きました。仕事が好きでめったにお休みなどされない方ですが、「今バスに乗って通っていて感染してしまったら、2週間もお家から離れて誰とも会えず、病院にいなくてはいけなくなる。」との情報を得て、自分で決めたそうです。「今は家にいよう」できることをしなくてはいけないと教えられました。
私は現在、東村山市に住んでいます。そうです、志村けんさんの実家があるところです。訃報を聞いたのは、母の介護のために帰省している時でした。感染して集中治療室に入っているとの報道は知っていましたが、「だいじょうぶだぁ」と復帰してくれるものと思っていましたので、かなりの衝撃でした。「8時だよ、全員集合」はリアルタイムで見ていましたし、「バカ殿」は子どもたちが大好きでした。最近は「志村動物園」での園長としての姿が、ご自身が動物好きで動物からも愛されるおもしろいおじさんの印象でした。子どもたちが小学校に入り、運動会で「東村山音頭」を踊った時には、「これだぁ」と懐かしくもあり、うれしい驚きでした。葬儀を終えた後の報道では、親族でさえ顔も見られない、会えないというコロナウイルスの怖さを身近に感じました。西武新宿線東村山駅東口には「志村けんの木」が3本植樹されています。東村山を全国に知ってもらった功績を讃えた記念樹です。実家からの帰りに一駅足を延ばしてお礼をしてきました。旭出のお子さんたちにもとても人気のあるコメディアンでしたのでずっとそばにいたような方だった気がします。追悼番組では、昔のコントなどが放映され、涙しながらもまた笑わせてもらいました。笑いは免疫力をアップさせるそうです、こんな時こそいてほしい方でした。旭出学園のホームページから、各部の教員による動画のメッセージがあげられました。ちょっとだけ笑えます。
花冷えの 欅三本 雨涙
2020.4.20
4/23追記 タイトルは、離れていようという意味をこめてスペースを空けてみました。