今日は今年度の美術クラブの初回でしたが、名作が出ました。
彼はもともと天才的なペインターです。
専攻科1年男子。
長らく絵を描く授業で一緒になっていなかったのですが、
美術クラブに入ってくれたので、久々に一緒に描きました。
やっぱりすごかったです。
「何を描いてもいいですよ」と言われて、画用紙を渡されて、いきなり描けますか?
関口は、アーティストを気取っているけど、正直、いきなりは描けないです。
何を描いていいかわからない。もう、自意識が先立っちゃってだめです。
でも描けるんです、彼らは。そこが既に、尊敬に値します。
ごく自然に、自分をさらけ出せます。
ことに彼は…。
彼は、最初から構想が決まってるのではなく、描きながら、じっくり練っていくタイプです。
こう引いた線が、次どうなるのか?
どう活かされていくのか?それとも塗りつぶされて消えるのか?
スリリングです。
一つひとつ分かれていた車両の間を、塗りつぶし始めた時は、どきどきしました。
「ださくじゃー!」みたいな感じに、全部塗りつぶしちゃうんじゃないかと…。
でも、踏みとどまりました。
納得がいったのでしょう。
その場その場のアドリブで、でも彼の美意識に沿って、
絵が出来ていくのを見るのは、感動します。
白線の内側まで、下がってお待ちください。
(関口光太郎)