2024.11.15

つねづね草~元校長のひとり言~『私立特別支援学校と生涯支援 小さな学校の大きな挑戦』

 先日は木枯らしが吹いて一気に冬の扉が開きかけましたが、気温の上げ下げがあり秋らしい天候が続きました。学園は23日開催の「勤労感謝祭」に向かっての準備が始まっています。小学部からは和太鼓が響き発表の練習に勢いが増しています。中学部のカレンダー作りも印刷を終え、丁合、くるみ、穴あけ、紐通しへと仕上げの工程に移ります。高等部や専攻科もゲーム屋さんや製品販売の準備が進んでいます。中学部のカレンダーは毎年楽しみにしている友人たちがいますので、予約販売を申し込みました。母も義母も手渡したり郵送したりすると、いつも喜んで「かわいいね」「やさしい気持ちになるね」とほめてくれていました。すでに二人とも亡くなり、もう飾ることもないのですが、この時期になるとあの家のあの場所に旭出カレンダーがあったことを思い出します。

 さて今回は、「私立特別支援学校と生涯支援 小さな学校の大きな挑戦」のお話です。

 上記のタイトルの本を元校長の星登志雄先生との共著で、平凡社より出版する運びになりました。自費出版になりますが、今年は三木安正先生没後40年という節目の年でもあり、私立特別支援学校事務局長を担っている星先生の強い想いもあって実現しました。お話をいただいたのは4年前のコロナ禍でした。当初はなかなか発信の機会が少ない私立特別支援学校のことを知ってもらうための解説本のような形で新書版をということでの企画でしたが、企画は通らず、編集担当の進藤さんと検討を重ね、星先生が調べた特別支援教育の歴史や私立特別支援学校の成り立ちなどの詳細な記録を是非世に残すべきとの想いに至り、自費出版で刊行することにしました。進藤さんは、かつての旭出学園職員のご家族で、旭出の行事にも何度か足を運んでくれたことがきっかけになり、旭出を中心とした私立特別支援学校13法人14校の存在をもっと一般の方々にも知ってもらいたいという願いからの企画でした。ありがたく思います。

 私特連加盟校各校からは快く協力をいただき、各校の原稿も届き、9月25日に最終原稿の読み合わせをしました。装丁は本校卒業生の田村明日香さんの作品を提供していただきました。力強さの中に優しさのある作品が、目に留まり手に取りやすくしてくれていると思います。割引価格もありますので、読んでいただきたい方や団体があればお知らせいただきたいです。一人でも多くの方の手に届き、私立特別支援学校への理解とご支援を賜りたいと希望しています。

見た目では分からぬ決意吾亦紅ここに居ますよ頑張ってます