昨日からパラリンピックが始まりました。曇り空でしたが、ブルーインパルスの展示飛行を自宅からも垣間見ることができました。その後、TVで見た方がハッキリと見えたのも事実でしたし、東京タワーやスカイツリーを背景にしているとさらに絵になることも分かりました。それでも、都内のあちこちで多くの人々が空を見上げ、一瞬でも「希望」を感じることができたと思います。
さて、我が家のヘチマですが、勢いに任せて2階まで達し、行き先に迷走しながら伸び続けました。焼け付く手すりでやけどしていたり、巻きつくところが無く宙に舞っていたり、伸びることしか考えないようでした。一向に花をつけてくれなかったのですが、ついに8月のお盆を過ぎた頃、大きめの黄色い花を咲かせました。キュウリやカボチャの花に似ています。ゴーヤもメロンも同じウリ科でした。野菜の花も可愛くてきれいなものだと見とれました。アリが茎や葉を歩き回っていますので、きっと受粉を手伝ってくれるのでしょう。
8月も下旬を迎える頃、中学部は学年ごとに1泊ずつの校内宿泊学習をしていました。コロナ禍以前は、1学期の6月に新入生が校内合宿を、夏休み後半には学部全員で軽井沢にある練馬区立の宿泊施設で校外合宿をしていましたが、昨年からは中止しています。今年も校外合宿は取り止めましたが、校内合宿を企画実施しました。テーマは「防災」との事です。災害時には、地域の避難先になるかもしれない体育館などで寝泊まりすることも想定し、「学校に泊まる、校舎で過ごす」体験として計画しました。帰り際の中学部の教室は明るく、話声も聞こえてきましたのでちょっと覗いてみました。丁度、夕ご飯を食べていました。レトルトカレーやカップ麺でした。全員、距離を置いて、前を向いて食べていました。背中越しに「どうですか?おいしいですか?」と尋ねると、「おいしいよ!」と言ったり、頷いたり、食べることに専念していたり、それぞれでした。「これ、うまい。」と新商品のカップ麺を指さし、「こうやって、」とお湯を入れる動作で作り方を教えてくれました。いつもなら、みんなでカレーライスを作ったりしていたことを思い出し、この時期に体験してほしいことが思うように実施できなくて残念に思う所ですが、何か活き活きとこの状況も楽しんでいる生徒の姿があり、励まされた思いがしました。いつもと違うドキドキ感やワクワク感は、一見こじんまりとした体験の中にもいっぱい詰まっているのかもしれません。この後「花火する。」「浴衣着る」という体験もあるらしく、ワクワクは明日の朝まで続く様子でした。夏休みの良い思い出が一つ増えたように思いました。
コロナウイルス感染爆発による緊急事態宣言は全国に広がりつつあります。「もはや災害と同じ状況にある。」と言う方もいます。逼迫する医療現場の映像が連日報道され、深刻な状況だと理解します。現時点での学校現場に対しても様々な意見があり、どれが正しいという事ではありませんが、昨年の経験から、子どもたちにとってできる限り学校を閉じないことが大切ではないかと考えます。旭出学園は9月1日から2学期、後期が始まります。各学部を中心に、学校全体でこれまで以上の感染予防対策と活動内容を再確認し、ご家庭のご理解とご協力も得ながら、できる範囲での楽しい学校生活を持続してまいりたいと思います。
教室は 「ごちそうさま」の カップ麺 わくわく花火 一晩どきどき
2021.8.25