専攻科の無人販売には、サトイモやサツマイモ、トウガラシが並んでいました。昼休みに見に行くと、もうトウガラシと紅はるかのかごが空っぽで売り切れでした。シルクスイートとサトイモは残っていましたが、小ぶりのものが多くて、どんな料理に使えるのか、そういう情報があると良いと思いました。調理方法など手書きのレシピが貼ってあり、参考になります。実際に調理実習などで作った写真などがあると作ってみようとさらに手に取りたくなるかもしれません。先日2本入りの紅はるかを買いました。1本はおいしくいただきましたが、もう1本は外からは見えなかった穴があって黒くなり食べられませんでした。そのことを担当職員に伝えると、「代わりのものを差し上げます。」と言ってくれました。お買い上げのみなさまもお気づきのことがありましたら、遠慮なく言っていただけると、生徒も袋詰めの時どんなところに気をつけるといいのかなど具体的になると思います。教えていただくことが成長につながります。レシピを教えていただいたり、消費者と生産者のやりとりができる目安箱的なものがあるといいかもしれません。どうでしょうか。
さて今回は、「マカトンクラブ」のお話です。教育研究所の主催で、2018年からお隣の福祉園の利用者さんを対象に始めました。前年に福祉園での利用者さんの様子など見学させていただく機会があり、ゆったりとしたペースで落ち着いて仕事などに取り組んでいる方々の中に、老化などにより介護を必要とされる方々もいる現状があり、福祉園利用者の支援は幅広く、学校現場とは異なるきめ細かい支援が求められ、さまざまな課題があることを感じました。日中プログラムの中に老化防止の取組みとして、ゲームやカラオケ、PTによるリハビリなどを取り入れていることを知り、言語リハビリとしてマカトンサイン・シンボルを使ってやりとりを楽しむプログラムを定期的に行うことを提案しました。利用者の中には小学部からマカトン法に親しんできた卒業生も多く、サインやシンボルを使って、やりとりを楽しむ時間を持つことは脳トレにもなり生活の質的豊かさにもつながると思いました。以来、コロナ禍での中断もあり、密にならないように内容も変化してきました。今年度は7名の利用者さん達と一緒に月1回のペースでマカトンクラブを行っています。みんなが好きな歌にサインをつけて歌うことは止めています。2つのグループに分かれて、それぞれの利用者さんに合う内容を試行錯誤しながら楽しくやりとりができるように工夫してきました。サインを使うことで理解できる意味やことばは定着していますが、意思表示にサインを使うことは難しく、シンボルを指さしたり、選んだりすることで、自発的にしっかり答えることができるようになってきた方もいます。マカトンビンゴはマカトンクラブから生み出されたゲームですが、やり方が分かると自分から取り組み楽しんでいる様子が見られます。サインだけでなく、シンボルの利用についても実践に照らしながらお伝えしていきたいと思います。
言いたくて言い逃すこと言えぬこと言ってほしいと言ってみました
今年もあっという間の1年でした。年々時が過ぎる加速度に驚きます。今年の本校へのご協力とご支援に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。健やかに良いお年をお迎えください。