2024.09.20

つねづね草~元校長のひとり言~『旭出学園でまえ教室』

 9月2日(月)台風10号による大雨が心配されましたが、大きな荒れ模様は過ぎ、小中高各学部の2学期が、専攻科は後期が始まりました。まだまだ暑さが残っていますが、10月の運動会、11月の勤労感謝祭、12月は各部でクリスマス会など楽しみな行事が計画される、秋の始まりです。各行事の委員会からは、詳細な計画や検討事項をメールでいただくようになりました。運動会では、今年も2部制で、午前中は小学部・中学部、午後は高等部・専攻科の開催になります。各競技については、正に今練習中ですが、日中は暑い日が続いているので、体調管理に気をつけながら行っているところです。勤労感謝祭では、アトラクションやボランティアを募集中です。お心当たりがあればぜひお声かけください。出店してもらうお店も検討していますので、少しずつ秋祭りのにぎやかさが戻りつつあります。楽しみです。

 さて今回は、「旭出学園でまえ教室」のお話です。9月1日(日)練馬区教育委員会委託すまいるねりま遊遊スクールとして「新聞紙とテープでつくってあそぼう!!」が開催されました。当日は定員5組のところ7組の親子が参加しました。リピーターも何組かいらして、「中3なのでこれが最後です」、と残念がっている方もいました。

 準備から手伝いましたが、新聞紙やガムテープなど使う材料や道具を運び込みます。今回は大泉学園駅近くの勤労福祉会館2階の和室でしたので、マットは敷かないで、畳の上に大量の新聞紙を一枚ずつ開いて山にするところからでした。新聞紙の山、かなり迫力ありました。それを奥に押し込んで、参加者のみなさんがそろったところで、今日やることの説明をします。講師の関口さんの話は子どもたちを惹きつけ、期待感を持たせます。まず、新聞紙で遊ぼう、と新聞紙の山を部屋の真ん中に移動。「隠れてみよう。」ということで見本を見せます。

 新聞紙の山に潜り「さあ、探して!」

 そのまま座って観ている子が半分、ご兄弟妹も一緒に参加している方たちもいるのでお子さんは8人でした。さあ探せと新聞紙をめくって、関口さんが見つかりました。

 今度は子どもたちの番です。半分に分けてすぐに潜っていく子、やっぱり見ている子、でも楽しそう。最後まで隠れていたのは小さい女の子でした。拍手!!

 次は、新聞紙の雪合戦。関口さんを的にして新聞紙を丸めて投げます。これは全員参加して、盛り上がります。関口さんはダウンして、いよいよ創作活動です。何を作りたいかはそれぞれですが、関口さんが猫の顔を見本で作りながら、新聞紙の丸め方、ガムテーブの貼り方、耳の付け方を示していきます。目や口、ひげも付けたり書いたりして出来上がり。みんなは何作る?「おにぎり」「ねこ」「潜水艦」「フラミンゴ」「輪投げ」「カブトムシ」「おにぎり」、おにぎりは被りました。

 お父さんが手伝ったり、お母さんがアドバイスしたりして、それぞれが新聞紙とガムテープでの作品作りに向き合います。何作る?と聞いたら「ねこ」、何色にする?「白」と答え、可愛い白猫ができあがりました。フラミンゴもすごいです。お母さんが携帯で画像検索してくれて、形をよく見て、くちばしや長い脚を付けていました。色もピンクのフラミンゴ完成です。大きなカブトムシもリアルでした。さらにもう一つ大きい潜水艦を作りたいと、お母さんと相談して、持って帰れるギリギリの大きさで作製しました。着てきたTシャツに描かれたマインクラフトのクリーパーというキャラクターを忠実に再現したかった子の集中力もすばらしく、ちゃんと色を真似ています。あっという間に1時間経過。作品完成までみんな頑張って作りたいものができあがりました。時間がなくてみんなで発表会はできず、解散しましたが、満足してくれたようでした。

「またね。」と言って、作品を大事そうに持って帰っていく子どもたちを見送りました。また作りましょうね。

 すまいるねりま遊遊スクールの企画に、旭出学園でまえ教室として参加するようになって6年目になります。関口さんはじめ、高等部美術を担当している脇坂さん、ダンスが特技の藤島さんなど本校の教員が地域に貢献するという意義を持って取り組んでいる活動です。他校の子どもたちと過ごす時間から得る刺激もあるでしょうし、たくさんの子どもたちと関わることは専門性の向上にもつながると思います。旭出学園でまえ教室の運営窓口を担っている養護教諭の花恵さんの行動力があって長年継続してきた活動ですが、今回も参加できて楽しかったです。参加していただいた方々に感謝いたします。

何作ろう 君のわくわく見えてきた 大きく大きく 丸めて丸めて