小学部の柿の木の若葉が光を浴びてピカピカ輝いています。今年度、専攻科は、できあがったばかりのピカピカの新校舎「さくら館」での学校生活がスタートしました。「きれいです」「気持ちいいです」と、生徒のみなさんの声も弾んでいます。練馬区とのお約束で、1メートル敷地を後退させて道幅が広がり、道路も塀もきれいになりました。工事中は歩きにくかったり、通れなかったり、騒音もあり、近隣のみなさんにも福祉園利用者の方々にもご迷惑をおかけしました。新年度に間に合い、新たな気持ちで旭出学園の2023年度を迎えることができました。うれしい限りです。卒業生のみなさまには、5月3日に「さくら館」のお披露目を計画しています。是非見に来てください。
さて今回は、「中学部」についてのお話しです。学校は毎年、卒業生を送り出し、進入学生をお迎えしますので、年ごとにその時のメンバーによって雰囲気も流行も変わることがあります。本校の中学部も私が所属していた30年ほど前とも、その後異動して戻った20年前とも主体である生徒は違ってはいますので変わった所は勿論あります。生徒数の変動もありますので多い時、少なくなった時、そして今年は外部から5名の新入生をお迎えしましたので、今年も昨年までとは違う面もあると思います。それはとても楽しみなことでもありますし、教職員にとっては試し試される日々が始まることにもなります。本校の一貫教育の特色は、生徒一人一人の成長に合わせた支援を継続できることであり、一人一人の成長に長く寄り添うことでより的確な支援を工夫し提供できることです。児童期から思春期へ、体も心も大きく変化する中学部のこの時期に本校の教育を選んでいただいたことに感謝しますし、選んでよかったと思っていただけることを信じてもいます。ご家庭との協力は欠かせませんので、話したいこと聞きたいこと、お気づきのことは、なんでもお話しいただきたいと思います。
水曜日の朝の運動で「3周走」に取り組んでいる様子を見せてもらいました。2年生のFさんが、「こっち来て!」と隣の席に招いてくれて、一緒に応援しました。そして、新入生の新しい友達を紹介してくれました。1年生のY君の走りに「がんばれー!」と応援していると、1周目渾身の走りで断トツトップに、2周目疲れが出て歩きだし、また声援に応えて走り出すも続かず、最後は後ろに手を組んでゆっくり呼吸を整えるように歩いてゴールしました。この光景見たな、○○さんも、△△さんもそうだった、と卒業生たちの様子が思い出されました。3周をどう走り抜くかを次第に身に付けていった彼らが思い浮かんできました。Fさんはこの日、新記録を出し、胴上げをされるという祝福を受けました。今まで胴上げは苦手だったようですが、優しい胴上げで、緊張もしていましたが、でもうれしそうな表情でした。自信が出てきた一面を見せてもらいました。この時期の成長はジグザグではあると思いますが、日々成長するお子さんを真ん中にご家庭と共有して参りましょう。
新緑の若葉のような一年生同じようでも歩みそれぞれ
2023.4.20