我が家の玄関の一角を占める中学部のカレンダー、最後の12月の一枚はK君の「パトカー」でした。暮れも押し迫ってくるとパトカーの出動も多くなり、そこで考案した図案でしょうか。パトカーと言えば救急車も思い浮かびます。今のところ落ち着いている感染者数ですので、救急車のサイレン音はひと頃ほど聞かなくなったように思います。どうかこのまま落ち着いた年末年始になりますようにと願うばかりです。
課題学習のために高等部の教室に行った時、Yさんが、「今日から12月」「クリスマス会やるんだって」「お正月もあるし」「いい子にしてたら、パパの車に乗ってお出かけするって」と報告してくれました。冬休みには、楽しみにしていることがたくさんあるのでしょう。いいなあ、うれしいなあって思いました。
来年のカレンダーは、表紙に虎が印刷してあります。2022年は、「壬寅 みずのえとら」で優しい寅だそうです。寅年生まれの人は、虎のイメージ通り、正義感が強く、逆境にも立ち向かう強さを持っているのが特徴と言われています。また、ロマンチストで情熱的な一面もあるようですし、壬寅は乳虎または母虎とも言われ、家族思いだそうです。誰でも強さもあれば弱さもあり、表裏一体で持ち合わせているものです。優しさと強さと両方を心に留めて、どうぞ健やかに年末年始をお過ごしください。
11月25日の早朝、学校の北門近くの万年塀に車が激突し、塀が破壊されました。自立寮の職員がその物音の凄さに「何が起こった?!」と周囲を確認し、事故現場を発見したそうです。かなりスピードが出ていたようで車は逆様になっていたのですが、運転者には大きな怪我はなかったとの事でした。時間帯が登校時と重なっていたらと思うと震えが止まりません。最悪の事態は免れましたが、学園のこの狭い道でもスピードを出す車も時折見かけるとの話もあり、「学校あり」の注意喚起などもっと目立つようにお願いしなければなりません。
中学部の課題学習のグループで、学期の最後に「俳句を作ろう」を実践しています。今日は、1学期に続いて2度目の俳句作りを3人のメンバーと楽しみました。俳句の肝は、季語ということで今回は「クリスマス」「お正月」「お年玉」「冬休み」等5音の馴染のある季語を用意して、好きな季語を選んでもらいました。先ず作る。五七五の17音の言葉を並べて作ってみる。次に、語順や言葉を変えてみる。という二つの流れを示しました。季語はすぐに選べ、この時期だからこその言葉を読み取って、「おおみそか」とか「ねんまつねんし」の言葉を連想できたようでした。とにかく「冬休み」のイメージでじっくり考えて、あそびに行きたい場所を思い浮かべ、連れて行って欲しいなとの願望を素直に表した一句、どうしても気になるコロナ禍での「年末年始」の過ごし方に注意を呼びかける連句、「大みそか」の過ごし方を思い浮かべながらすらすらといくつもの句を書き込んでいくなど、それぞれの個性が表現され、俳句作りを楽しむことができました。できた俳句の中から自分で良いと思う一句を選び、毛筆〈筆ペン〉で色紙に清書し、カレンダー作業で使った自分の名前スタンプを押して、学期末での一句を完成させました。
「かんきして 年末年始 すごしてね」
「〇〇に いけるかどうか わかんない」
「おおみそか ごちそうたべる テレビ見る」
まだまだマスク手洗い換気は継続しますし、人混みは敬遠することになるのでしょうね。ゆっくりと家でおいしいものを食べて、のんびりテレビでも見る年末年始がいいかなと思いました。「ご馳走はなあに?」と聞きましたら、「おすし、年越しそばも、チョコレートフォンデュ、、」等どんどん出てきました。どれも特別でおいしそうです。
今年もコロナ禍の中、ご支援とご協力をいただきましたこと、感謝申し上げます。新年がよりよい年となりますことを願います。
夕暮れに 浮かぶ二本の 寒桜 帰宅の子らに 明り灯して
2021.12.16