2021.11.17

専攻科新校舎建設

 天高く馬も人も肥える季節になり、気持ちの良い秋日和が続いています。11月19日、初めてのことですが平日に「勤労感謝祭」が行われることになりました。式典は、「勤労賞授与式」などをオンラインで学校と生産福祉園を繋いで行います。式典の後は、各部各科で昼食を摂って、午後は製品販売会などをする計画で進めています。まだ以前のお祭りの様にお客様をお招できず、学園内だけの簡略したお祭りになります。全くできなかった昨年に比べれば、少しずつですが良い方向に向かっていると思います。児童生徒のみなさんには、少しでもお祭り気分を楽しんでほしいと思います。先日中学部のカレンダーの丁合に、放課後でしたが参加しました。作業室には、生徒のみなさんのたくさんの印刷された版画カレンダーが、月ごとにテーブルの上に並べられており、今年も心温まる1枚1枚に出会えました。同じ月でも異なる版画があります。どの版画も素敵で、迷い迷いながら1月から12月までの12枚のカレンダーを選び10部丁合しました。丁合したカレンダーは当日の製品販売会で購入して、家族や友人に送ろうと思います。保護者の皆様も、午後の製品販売コーナーで販売いたしますので是非のぞいてみてください。

 さて、我が家のヘチマも朝夕の冷え込みに葉も茎も勢いはなく、実もならずに終焉を迎えています。花は咲けども実にならないのは、雌花と雄花の咲く時期がずれ込んでいて受粉できなかったからのようです。残念です。植物の育ちもその年年で天候に左右されたり、場所や肥料など工夫したり改善していかないと成果は無いのでしょう。農家の方々のご苦労を少しだけ感じることができました。先日近所のお友達から、「ハヤトウリ」をいただきました。初めて見る、変わった形の実でした。漬物や炒め物にして食べるとおいしいです。来年のチャレンジは、食べられるものにしようと考えています。たわしと食べ物ではやっぱりパッションが違ってくるでしょうから。ただなるべく手間いらずのものにしようと思いますが、何かおすすめがありましたらお教えください。

 保護者のみなさまからいただく学校評価では、常に一番評価が低い項目は老朽化した校舎でした。2012年、学園の校医であった牧野医師よりご寄付いただいた約1億円は、老朽化した校舎をこの先どう改修していくか、新校舎はどのように建設していくべきかという課題に取り組むことを後押ししてくれました。「ドリームプラン」と称して新校舎建設委員会を発足し、30年後の旭出学園の未来設計図を描きつつ、優先順位を付けて、改修工事を進めてきました。土地の余裕がなく、限られた場所で、教育活動を継続しながら、校舎を改修し、建設していくことは難易度の高いパズルの様で容易なことではありません。専門家(学校建築コンサルタント)を招き、職員のアイデアや希望を聴き取り調査しながら、一歩ずつ取り組んで、現在まで来ました。現在高等部の校舎となっている旧さつき寮(教育寄宿寮)の大規模改修工事(2015)を皮切りに、生活自立寮の改修工事(2018)、2号館小学部の改修工事(2019)まで実現できました。現在2022年度竣工を目途に「専攻科新校舎建設」を計画しているところです。手持ちの資金では厳しい計画ですので、各方面から補助金をいただきたくために奔走しています。

 私立学校の校舎建設に対しては、国からも地方自治体からも建設補助金は基本無しという事で、民間企業や保護者や一般の方々に広くご寄附をお願いしていく必要があります。広く多くの方々から寄付をいただけることを検討すべきと上野一彦理事長からの助言もあります。旭出学園を知っていただくよい機会になるようにとアイデアを出し合って検討しているところです。旭出学園のこれまでの実績やこれからの展望について、そのパッションとミッションを明瞭に示すことで、多くの方々の支援をいただくことができることを願います。

朝寒し 二十度設定 水一杯 持続可能に 電力気力

                           2021.11.17