2021.04.26

朝礼

 令和三年度の旭出学園入学式が、小学部、中学部と高等部、専攻科の3回に分けて執り行われました。新校長の挨拶は、それぞれの学部の児童生徒に合わせたお話で、みなさん集中して聞いている姿が印象的でした。学校行事を学校全体で行う良さ、児童生徒の成長の過程が参加者一同で感じられる良さをこれまでにも何度もお話してきましたが、それができない状況で、分断された中での行事のやり方、やらないのではなくやり方を工夫すると、小さく分けて行う事のその良さも知ることになります。旭出学園の学校行事についての見直しは、コロナが終息した後にも継続して行われるべきことの一つかもしれません。

 昨年度のこの時期を振り返りますと、東京都感染者数が3桁に跳ね上がり、緊急事態宣言が発出されました。学校も3月から5月まで休校でした。今や第4波に入り、感染者数は500人を超えています。変異ウイルスの脅威も露呈し始めました。現時点では、回っては止め、止めてはズルズル動き出す歯車が合わない玩具みたいな対応しかできないように見えますが、ワクチンが行き渡り、感染者が激減するまで、三密を避け、マスクを着けて消毒をし、不要不急の外出を控えること、私たちにできることを言い続け、実行し続けることがやるべきことだと思います。

 4月12日、出勤すると、グランドに生徒のみなさんが並んで座っていました。一瞬、「今日は何の日?」と慌てましたが、中学部、高等部、専攻科合同の「朝礼」を校庭で行うことにしたそうです。ずっと各部、各教室で行ってきた週明けの「朝の会」でしたが、新入生の顔や教職員の顔を知ってもらうこと、進学進級した先輩たちの顔を直接見合うことは、どの学部にとっても大切ではないかと、三密を避けられるグランドで行うことを教職員から提案があり、実施されました。久しぶり、本当に久しぶりの光景です。天気も良く、グランドの芝生の緑も鮮やかでそこに並ぶ生徒たちの顔も活き活きとして見えました。司会進行をする専攻科の生徒の声がマイクを通して聞こえてきました。校長先生からは、「まだまだコロナの病気には気をつけなければなりません。マスク、手洗いうがいをしっかりして、楽しい学校生活にしましょう。」と呼び掛けられました。おなじみの順番で会は進み、「今週、お誕生日の友だちの紹介」のコーナーになりました。一人ずつ名前を呼ばれ、みんなの前に立ち、「ハッピーバースデイ ツゥ ユウ」の合唱が贈られます。その歌声は3回繰り返されました。今週までにお誕生日を迎えた友達2名と教員1名のためのお祝いの歌です。「お誕生日おめでとうございます!」みんなに祝われるって、最初は逆に恥ずかしいし怖いっていうお友達もこれまでにもいましたが、毎週祝っているうちに自分の番が来るとうれしくなる様子が見られます。グランドで、マスク越しにでも声を出して「園歌」歌うことも気持ちよいものでした。来週も月曜日は晴れるといいなと思いました。

春日好し 歌で祝うは 誕生日 

                    2021.4.26

 願いが通じて3週連続月曜日は晴天になりましたが、3週目からは緊急事態宣言発出のため、グランドでの全体朝礼は取りやめになりました。連休中も人の流れができる限り止まることで、感染者数が減少することを願っています。

 今年度は非常勤講師として、旭出学園に来ております。親子教室や卒業生支援のお手伝いをさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。