2020.03.27

修了式卒業式を終えて

 旭出学園の桜もあっという間に満開になり、風に吹かれて舞い散る頃になりました。まぶしい春の光の中でも明るいニュースは少なく、コロナウイルス感染拡大が全世界の大問題になり、2020東京オリンピックも開催が延期になるなど、思いもよらない事態が続いています。本校も3月3日から休校を続けていましたが、19日には学部ごとの修了式、卒業式を行うことができました。体育館の換気をこまめにし、学部生と卒業生の保護者に参加いただき、小学部からは2名、中学部は5名、高等部は10名、専攻科からは6名の方々を、次のステージに送り出すことができました。節目を迎えた方々には、いつも通りの式ができず、苦しい選択ではありましたが、ご本人たちの晴れ姿と笑顔を見ることができ、みんな前に進み始めた様子も見届けることができて本当に良かったです。今後のこと、特に4月からの新年度については、政府や文部科学省、東京都からの通達に応じて判断していきます。自宅にいる時間が長く精神的なイライラが増す、運動不足、「いつまで続くの?」という見通しの持てない不安などお聞きできた困りごとも含めて、検討しました。東京都の感染者数が急激に増え続ける中ですが、4月7日には入学式を各学部に分かれて行う予定です。何とか目標ができましたので、今しばらくご家庭やお近くの公園などで感染リスクを遠ざけるようお過ごしください。入学式には元気に登校できますようお願いいたします。

 私事ですが、4月1日より非常勤で働かせていただくことになりました。これまでと何が違うのかとも思いますが、週4日の勤務になります。65歳の節目でもありますし、現場を離れることも選択肢の一つとは思いましたが、続けさせていただくことになりました。年を重ねたからこそできることもあるのではと厚かましくも考えております。お役に立てることは何でもしたいと思っています。お気軽にお声かけください。

 高齢者には「きょういく」と「きょうよう」が必要だと、田舎の母を見守ってくださる民生委員の方から説明を受けたことがあります。「今日行く所と今日の用事」一日のスケジュールが決まっていることが、精神安定にも認知症を進行させないためにも大事だということです。老人だけでなく、カレンダーに今日の予定を書き込み、繰り返し確認することは生活リズムを安定させるためにも必要な行為だったのだと気づかされます。「3月27日あさひで寄席」、私の手帳には、実現しなかった企画が残されています。児童生徒、卒業生、保護者、教職員のみなさんに、これまでの感謝を込めて笑いを一席お届けしたいと計画していました。又の機会を検討したいと思います。「3月29日あおば会お花見会」も中止になりました。年に一度の卒業生との食事会でした。来年は実現しましょう。4月7日入学式、楽しみです。

今年度もたくさんのご支援とご協力をいただきましたこと、深く感謝申し上げます。

 

風立つも 散らぬ強さや 花八分     

                      2020.3.27