2020.02.14

農作業

「節分」「立春」が過ぎ、季節は春へと走り出しています。暖冬のせいなのか、平年並みの寒さが身に沁みてしまいます。各教室にはエアコンが付き、温かく過ごせますが、校舎間の移動で触れる外気や体育館での寒さは一層厳しく感じます。もうスギ花粉も飛び交っているとのことで、入用になってきた使い捨てマスクを探すとドラッグストアの店頭にありません。土日も探してみましたが結局どこにもありませんでした。新型コロナウイルス感染症流行の影響でマスク不足が続いています。春節などで中華人民共和国や台湾、香港などからの旅行者がお土産に買っていく映像を見聞きしていましたのでそろそろ不足も落ち着くのかと思いきや、実はそもそも日本で使う使い捨てマスクは自国生産が3割程度で、中国など海外で生産し、それを輸入しているそうです。中国本土でもマスク争奪戦が行われるほどの状況ですから、日本に輸入できる日はまだまだ先の様子です。何よりも手洗いとうがいは有効な予防策ですので、引き続きしっかり行っていきましょう。

 今回は専攻科アグリクリーン作業班で行っている「農作業」のお話です。5年前からかつて石神井特別支援学校の高等部が農作業班で借りていた農地を旭出がお借りできるようになりました。農福連携の実践も広がってきた現在、福祉作業所などでも農業に取り組む事業所が多くなり、卒業生にも農作業をする事業所に就労している方も増えています。旭出学園専攻科の教員も「農業」の仕事としての豊かさと可能性を実践や見学、研修を通して学んできました。農地を借りられたことで作業学習の幅も広がり、一人一人に適する仕事内容についても検討し、実践を積み上げているところです。やはり「収穫」は喜びであり、無人販売所に並べた野菜や加工品が地域の方々や保護者に買っていただいている様子が仕事への意欲に繋がっているようです。今までは尾崎農園さんにお借りしていましたが、この度大泉学園駅方面に行く途中の山口農園さんの農地を借りることになりました。徒歩5分、旭出学園に近い畑ですので、作業の時間も更に充実すると思います。校内で行っているシイタケ栽培や水耕栽培も、幾度かの失敗から学び軌道に乗ってきているようです。「しいたけ」は出すとすぐに完売してしまい、なかなか口にできないのですが、好評なのだと思います。

 加工品については切り干し大根や干しシイタケなど乾燥野菜を製品化しています。昨年校内実習で行ったお菓子作りも研鑽を積んでいけば、カフェの充実につながっていくと思います。あおば会に参加された保護者から「あさひでカフェ」のポスターを見て「いつどこでやっているんですか?」と聞かれたことがありました。現時点では校内販売中心ですので注文を受けて準備をするというやり方ですが、カフェスタンド(テントでも)を北門7号館前あたりに開店時間を決めて設置できれば、作業日には開店するというやり方もできるかもしれません。農作物も有人販売時間を設ければ、仕事の内容も広がると思います。

 ご近所の広い畑の一角をお借りできることになり、旭出の農作業の可能性もますます広がってきました。天候など様々な条件がありますので収穫できるものにも良し悪しがありますが、「おいしい野菜作り」目指し、地産地消で食べていただきたいと思っています。ご意見やご感想をいただけたら生徒の喜びも膨らむと思います。調理法などのアイデアレシピなどありましたら、どうぞお聞かせください。

追伸  安心安全のためにも、食品もマスクも地産地消でいきたいものです。

せめて、5割位は・・・。 

棚はみ出 練馬大根 横並び    

                      2020.2.14