1月17日、週初めの天気予報では「雨」マークでした。それが、なんと曇になり、そして晴れ間も覗きだし、誰もが望んだ好天気になり、旭出学園高等部専攻科の「成人を祝う会」が執り行われました。今年はなんと13名のみなさんが成人を迎えられ、ずらっとひな壇に並びました。晴れ着姿も華やかで一人ひとり自分に似合う装いを選んで臨んでいました。素敵でした。地域の式典にも出席された保護者からお聞きしたお話によると、どうしてもその他大勢になってしまう様子と比べ、一人一人の成長にスポットを当てた成人者の紹介には参加された誰もが胸が熱くなる想いをされたと思います。病弱だったお子さんが、一緒にお酒を飲めるまでに成長したことの喜びは計り知れないだろうと想像します。なかなか歩き出せず、言葉も遅かったお子さんが走り出し、青年となり自分なりの表現で「成人の決意」として気持ちを伝えようとする姿はとてもかっこよく見えました。13人ということもあり、いつもよりも長い2時間弱の式典になりましたが、中身が詰まっていたせいか、会場の中学生も高校生も落ち着いて参加していました。「お父さん、お母さん、大好きです。」「一緒に居られてうれしいです。」「いつか親孝行がしたいです。」「家族と旅行に行きたいです。」「給料をもらったらおいしいものを一緒に食べましょう。」新成人のみなさんが、ご家族の中でいかに大切に育てられてきたのか、家族を大事に思う気持ちが育っているのかが身に沁みます。私もわが子に言われてみたい、うらやましい限りです。
家族想いのお子さんたちのためにも、親御さんにはできるだけ長く元気にいてほしいと思います。いつか自立のために送り出す日も想定内に入れ情報収集しながら、アクションを起こしながら、今の一日一日のお子さんとの生活を楽しんでほしいと、今年90歳になる母、もう一緒に温泉に行けなくなってしまった故郷の母を思い浮かべながら考えが巡りました。これまでお子さんと一緒に頑張ってきたすべてのお父さんお母さんに「おめでとう」と「ありがとう」の言葉を贈ります。そして、「たいへんよくできました」の💮をつけさせていただきたいと思います。令和最初の旭出学園の「成人を祝う会」もまたみなさんからたくさんの幸せな気分をお裾分けしていただきました。
「成人式」 袴振袖 「はい集合!」
2020.1.20