2019.09.06

高等部軽井沢合宿

 9月2日小中高の2学期が、専攻科の後期が始まりました。少し涼しくなった気もしますが、まだ残暑はありそうです。早速、昼休みに紅白リレーや応援団の練習も始まり、10月5日の運動会に向けて動き出しています。夏休み中に行われていた小学部の工事は、概ね終了しました。どうにか間に合いました。8月30日、全職員で体育館などに持ち出してあった小学部の荷物や道具を戻しましたが、小学部の先生たちは遅くまで片付けに追われていました。きれいになった所、使えるものはそのまま残した所とちょっと違和感もありながらも明るく使いやすくなったように思います。それでも使い勝手が悪かったり、不具合が見つかったり、いろいろ出てきているようですので取付けや配置など修正しながら落ち着くまでにはもう少しかかると思います。またお気づきの点などありましたらお知らせください。北側の塀の工事はもうしばらく続きます。工事や外に気持ちがそそられ近づいてしまわないように配慮しながら安全に過ごすことに留意しています。

 今回は久しぶりに参加させていただいた「高等部軽井沢合宿」のお話です。8月23日、出発の朝こそ雨に降られましたが、碓氷峠鉄道文化村についた時には雨も上がり、その後の4日間は好天に恵まれました。文化村では、クラスごとに散策し、東屋や車両休憩所で群馬名物登利平の鳥肉弁当を頂きました。残念だったのは、展示されている特急電車や機関車内に入ることができなくなっていた事でした。部品などを持ち去ってしまう人がいるために、立ち入り禁止にしたのだそうです。ベルデ軽井沢には3時半に到着し、1年生のHさんの挨拶もしっかりしていました。部屋ごとで、非常口の確認をして避難場所のグランドまで移動しました。浅間山が大きく見えました。警戒レベルは2のまま、半径2㎞以内は入れません。ベルデは6,5㎞の所にあります。25日夜19時過ぎに小規模噴火がありました。ご心配された保護者もいらしたと思います。ベルデの事務所の指示に従って非難場所や避難の仕方は確認しましたが、警戒レベルは2のまま最終日を迎えました。非常時対応については、校外学習において、毎回確認して実施していますが、できる限りの想定をして、どこに何があるのか、いざという時何処に行くべきか、誰を頼るべきかなど具体的に検討して計画して臨むことが必要だと思いました。

 本校の夏合宿は、場所や宿泊日数などいくつかの変遷がありますが、2学期が始まる前の8月下旬に実施することは変えていません。ハイキングなどをする身体の準備や生活リズムを崩さずに夏休みを過ごすことの目標にはなっていると思います。長期休みを健康的に過ごし、新学期をスムーズに迎えることに繋がる活動だと思います。かつては東京都が運営していた長野県聖山学園の宿舎を利用していましたが、閉鎖され、その後ホテルを使用した時期もありました。本校の生徒が使用するには不便さがありましたので練馬区在住の保護者と一緒に練馬区にお願いし、練馬区のご配慮も頂いてベルデ軽井沢が使えるようになり、安心して合宿ができるようになりました。10年以上使わせて頂いています。中学部と高等部が同じ宿舎を6年間使用する事のメリットやデメリットも挙げられ、検討もしていますが、生徒の主体的な活動を導き、経験を積んだことで活動に対するアイデアが出やすくなることなど現時点ではメリットの方があるように思います。今年も最終日の夜、中高合同で行ったキャンプファイヤーは、高等部3年生が司会をしたり、火の神様になったり、盛り上げてくれました。各部、各クラスの出し物も、台本を作って寸劇を練習し発表する等、工夫を凝らしていました。

 二日目の飯盒炊爨やテニスやゴルフやトレッキングなどのグループ活動も軽井沢のさわやかな気候の中で充実していました。三日目の佐久平パラダ平尾山公園ハイキングは山登りに近い急な坂道を上りました。全員頂上を目指そうと出発しました。頂上を断念した生徒も一緒に歩いた教員と話し合いながら「降りるのに時間がかかりそうだからやめます。」と自分で判断することができたそうです。坂と向き合い、苦しさも感じながら一人一人が達成感を持てた様子でした。一緒に活動する仲間がいること、自然と励ましの言葉をかけ合う姿に「青春」を感じました。何よりどの活動にも楽しそうに参加している顔がたくさん見られたことがうれしかったです。来年も天気に恵まれることを願います。

はあはあと 続く山道 風涼し

                      2019.9.6