2018.05.24

スタンプラリー こぼれ話

 前日まで心配したお天気も、開けてみればさわやかな五月晴れ。19日に行われました旭出学園創立記念日を祝う 第68回青葉のつどいが開催されました。昨年から、受付に居りますが、多くの卒業生や保護者、旧職員の方々にお会いできることがうれしいです。元気な姿を見られることがまずうれしいですし、自分から「仕事頑張っています。」「何とかやってます。」「今度見に来てください。」など話されることも安心できますし、「○○さん、来てますか?」「○○先生どこにいますか?」と尋ねられることも旧友や担任に会いに来てくれたんだなと心が温まります。この年になりますと、訃報も耳にしますが、何とか気持ちを奮い立たせて頑張っているとか、まだまだ悲しみの中にいますというお話でもお聞き出来ただけで、手を取り合えただけで少し分けて頂けたかなと自分勝手に思います。うれしいお話も、悲しいお話も、困っているというお話も、ほんの短い時間だけでもお気持ちを共有したいと思います。うれしいことは割増しに、できれば、少し気持ちが軽くなれたらと思います。困っているという話が笑い話になればもう最高です。

 受付では、実はもう一つ、スタンプラリーを担当しています。

 そこで今回は「スタンプラリー こぼれ話」です。校内に5カ所、スタンプを配置しています。全部揃うと景品がもらえます。「あ さ ひ で ❤」で完成です。景品は寄付された品物です。キャラクター物、おもちゃ、文房具、ハンカチ、ガチャガチャ等で、中には「これ何?」というものも結構あります。小さいお客様やご兄弟の参加が多いようですが、これは絶対にやるものだと決めている児童や生徒、利用者さんもいます。

 小学生がやってきました。お兄さんと一緒にやってきたのかな。景品を探します。キャラクターの小さい人形を5つ選んで机に並べます。「これください。」「残念一つなの。」

「5つ欲しいんだよ、絶対!心の声が聞こえます。」お母さんがやってきました。「一つね。」「全部!」押し問答が続き、泣き出します。どちらも強く、どちらも折れない。鳴き声には弱いので「五つ、どうぞ。」と声が漏れそうになりますが、ここは両親に任せよう。お父さんもやって来て、二人協力して「一つだけ!」を冷静に繰り返しています。「一つだけ」のルールを教えるのは今ですから、みんなで頑張っていると思うと、「可哀そう」など度思う婆心は消さなければなりません。「がんばれ」のエールをご両親に送りました。

 専攻科の先輩です。絶対やる!といつもきめて取り組んでいます。景品を探します。好きなものがなかなか見つかりません、箱中を見て、ボールペンと筆箱の二択に絞りました。私の方を見て「二ついい?」という表情です。離れたところで見ていた、お母さんが「一つよ!」と声をかけると「ふん!」と言ってボールペンを選んでかけていきました。なるほど、こうなるのかと勉強になりました。

 福祉園の利用者さんにも、箱に入った品物は魅力があるようです。品物を選び始めました。「これが欲しいな~」と飛行機のおもちゃを取りました。スタンプラリーのやり方を教えると面倒くさそうにしています。「この飛行機とっておくね。行ってらっしゃい。」と言うと動き出しました。戻ってきたときには汗もかいていましたが、やり遂げた感があり、飛行機を嬉しげに受け取りました。

 スタンプラリーを楽しんでくれた方々、お疲れ様でした。またの機会をお待ちしています。

 晴れ晴れと五月 集う人笑む

                      2018.5.24