中学部では、毎年この時期に消防車の写生会をします。
今年は、皆それぞれの形で、思いのままに表現できていて、良かったと思います。
単純に、正確に形を追うだけなら、プリントアウトした写真を見て描くのが一番やりやすいのですが、
わざわざ本物のポンプ車に来ていただいて、目の前で描くということは、
正確に形を追うこと以上に、大きなポンプ車を目の前にして受けた気持ちを表すことが大事、ということだと思います。
ですから、作品が写実的なものでなくなっても、良いのです。
そこに「本物と出会った」という情動が美しく表現されていれば良いのです。
(関口光太郎)