「あ~あ、卒業式雨になっちゃった。」と正直残念に思いました。けれども、なんと翌日は雪!「あぁ! 昨日で良かった。」とほっとした気持ちになりました。今年度は小学部4名、中学部8名、高等部13名の卒業生と高等部専攻科修了生が壇上に上がりました。晴れ晴れとした表情、送辞も答辞も一生懸命な言葉が響きました。その学年らしさが見られ、次に進む嬉しさがあふれていました。
高等部専攻科からは6名の修了生が社会に巣立ちました。朝早くから登校し、ボランティアの方に着付けをしてもらい、華やかな着物袴に変身したKさんとHさん、スーツで決めた男性4人です。2週間前から始まった修了証書授与の練習でしたが、リハーサルではバラバラで揃わず、他学部の先生からも「専攻科、大丈夫ですか?」と心配されました。そこからの練習に次ぐ練習です。2番目を行くMさんには「後ろを少し気にしてゆっくり歩いてください。」と頼みました。すぐにテンポを合わせてくれました。前の友だちに着いて行くこと、名前を呼ばれたら返事をして立つこと、Hさんは納得するまで何度もやり直しました。途中怒って声を出すこともありましたが、繰り返して伝え、できた時は「それがいい!」と返すことで、一番良い返事をして立ち上げり証書を受けに進むことができるようになりました。Oさんの答辞も立派でした。Tさんがピアノに合わせて起立、着席をする姿には自信が見られました。諦めずに、1回1回どうするかを繰り返し伝え、見本も見せ、褒めていった担任がいて、それについてきた生徒の底力がありました。一緒にいたからこそ練習の成果を実感し、心動かされました。本人より先に支援者が諦めてしまう事、あったなーと反省もしました。些細なことかもしれませんが、段取りを組んで達成を目指す練習を繰り返すことでできるようになることをここでも経験でき、修了生の自信につながったと思います。「専攻科、よくなりましたね。」と言われ、担任にとっても、諦めず、工夫をすることの大切さが確信の一つになったのではないかと思いました。
卒業生、修了生のみなさん、そして新たな場所へ進むみなさん、できないことや苦手なことは、周りの人に助けてもらいながら、できるようになることの楽しさ、うれしさを増やしていくことをやめないでください。みなさんの周りには教えてくれる人、応援してくれる人がたくさんいます。旭出学園の教職員もその中にいます。いつまでも。
ご卒業おめでとうございます。
子等巣立ち 静まる校庭 桜咲く
静まり返っていた校庭に、卒業生たちが集まり、今年度最後の旭出同窓会あおば会、お花見の会が行われました。晴天で、花見ができるのは何年ぶりでしょうか。見事な小学部の庭の桜です。
満開の 花も団子も 同窓会
平成29年度も多くの方々のご支援とご協力をいただき、幕を閉じようとしています。
深く感謝申し上げます。
2018.3.26