まさかの大雪、西武バスが運休するとは思いもよらないことでした。23日学校は休校にさせて頂きましたが、教職員は雪かきに追われ、翌日登校した生徒のみなさんの連絡帳にも「雪かきが大変でした。」「雪かきを手伝ってもらいました。」「思いの外、力があり、助かりました。」などなどご家庭で力を発揮できた生徒のみなさんが多かったようです。
私も自宅から最寄駅まで、武蔵関から学校まで凍った道のりを歩きましたが、雪かきの大切さを実感しました。雪かきを怠ると再凍結してツルツルと本当に歩きにくく、危ないのです。各ご家庭が自宅の周りだけでも通り道を作っておいてくれると本当に助かりますね。自分のためにすることが結果的には他人のためにもなる、やるべきこと厭うこと無く当たり前にできる人を育てていくことが大切だと身に染みて思いました。
さて今回は「入学考査」のお話です。本校では毎年2月の第一木曜日に中学部、高等部、高等部専攻科の各部で入学希望者に「入学考査」を行います。ここで合否を判断するのではなく入学内定者に対して行いますが、4月からの入学に対して、同じ新入生となる仲間がここで一堂に会します。「入学考査」を体験し、翌日合格を確認することで自信を持って入学進学に意識を高めていきます。保護者にもお集まりいただき顔合わせをして頂きます。保護者の皆さんにとってもこれから長いお付き合いになることも含め、自己紹介や学校に対する希望などについて、校長との集団面談をして頂きます。本校では内部進学者を軸に、中学部からは4、5名、高等部からは3、4名をその年により違いはありますが募集しています。専攻科は若干名の募集です。中学部では1学年8名、高等部・高等部専攻科では10名をおおよそのクラス人数としていますが、何よりも大切にしたいのは、生徒の希望です。「ここ(旭出学園)で学びたい。」という気持ちや態度がある方には是非入学して、共に学んでほしいと思います。
このところ中学部からの入学者が減少傾向でした。本人も保護者も中学選びは大変迷われると思います。選択肢も、「特別支援学校」の他に「特別支援学級」もありますので自分はどこに進むことが良いのか、判断できないこともあるのではないかと思います。また、私立の特別支援学校の存在があまり知られることのない現状もありますので、少人数で一人一人がゆっくり成長することを支援して欲しいというニーズに応える学校を探している方にとっては悩みが増しているように思います。「特別支援学校」は大規模化してきていますし、「支援学級」は知的には高いお子さんが職業科を目指すための学力を培う学習を重視する傾向にあると聞きます。勿論、「支援学級」の良さもあります。自宅から近く、地域に根ざしていますし、これまでの友達とも関わりが深く安心な面は大きいと思います。
旭出学園に関心を寄せて頂く保護者やご本人の多くは、本人のペースを大切に見守り支援してくれる学校を探している方が多いように思います。思春期は特に大事な時期であることも実感します。ご本人にとっても保護者にとっても自分自身を認めること、良いも悪いも受け入れることができる力をこの時期に培っていくことが大切なのです。本校の良さもあり、反対に本校ではできないところ不足しているところもありますので、生徒一人一人に旭出学園が合うかどうかをご本人に感じてもらうために、学校見学の後、1日体験入学をしてもらっています。ご本人の気持ちを確かめたうえで入学へと手続きを進めて頂きます。少しでも本校にご関心がある方は是非学校見学と一日入学体験をしてほしいと思います。
学年によってさまざまなのですが、「女の子のお友だちが少ない。」「友達ともっと関わりたい。」などの生徒の声を聴くとやはり学校は生徒あってのもの、私立として選ばれるカリキュラムの見直しをしていくことや広く旭出学園を知って頂けるように活動しなければいけないと思います。保護者のみなさまのご意見を頂きながら、進めていきたいと思います。ご支援とご協力をお願いいたします。
雪積り 春待つ種は 夢ごこち
2018.1.31