2015.05.01

電車

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 今日は今年度の美術クラブの初回でしたが、名作が出ました。

彼はもともと天才的なペインターです。

専攻科1年男子。

長らく絵を描く授業で一緒になっていなかったのですが、

美術クラブに入ってくれたので、久々に一緒に描きました。

やっぱりすごかったです。

 

「何を描いてもいいですよ」と言われて、画用紙を渡されて、いきなり描けますか?

関口は、アーティストを気取っているけど、正直、いきなりは描けないです。

何を描いていいかわからない。もう、自意識が先立っちゃってだめです。

でも描けるんです、彼らは。そこが既に、尊敬に値します。

ごく自然に、自分をさらけ出せます。

ことに彼は…。

彼は、最初から構想が決まってるのではなく、描きながら、じっくり練っていくタイプです。

こう引いた線が、次どうなるのか?

どう活かされていくのか?それとも塗りつぶされて消えるのか?

スリリングです。

一つひとつ分かれていた車両の間を、塗りつぶし始めた時は、どきどきしました。

「ださくじゃー!」みたいな感じに、全部塗りつぶしちゃうんじゃないかと…。

でも、踏みとどまりました。

納得がいったのでしょう。

その場その場のアドリブで、でも彼の美意識に沿って、

絵が出来ていくのを見るのは、感動します。

白線の内側まで、下がってお待ちください。

 

(関口光太郎)